月曜日の魔法使い
刻の重さを考える


彼はそれでもなお、
死を選んだ。



・死んでもいいことはない
・死は罪だ
・死は周りを悲しませる
・死は怖い、辛い、悲しいものだ…



でも
彼は死を選んだ。






死にたくなくても
死ぬ人はいるのに…。


生きたくても
生きていけない人もいるのに…。






私は彼が好きだ。

たぶん
今でも好きだ。

でも
自らの命を絶つというのは
やはり罪じゃないかと思う。




死のうが死ぬまいが
人間自由だ。


だけど…。







いや、
やっぱりただ単に私の言い訳だ。


彼に死んでほしくなかった
私の言い訳だ。


彼の死を理解しようとしない
私の言い訳だ。






"彼は死を選んだ人間だった"
それを知っているのに知らないふりをする
私の言い訳だ…。
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