月曜日の魔法使い
(僕は五年前からこの死を決めていたんだ)
知ってる。
だって
整頓した傘立てにその言葉を書いた紙を
挟んでたでしょ。
(僕は後悔が何1つない)
わかってる。
体育倉庫を掃除をしたとき
勝手にホワイトボードに書いてたでしょ。
(僕は君が好きだ)
…知ってるよ。
みんながなくした物を見つけて集めて
馬鹿みたいに"スキ"って文字作ってたでしょ。
彼はテレビでも見たことがないくらい
キレイに笑った。