月曜日の魔法使い
私は学校中のあらゆることを
把握していた。
校舎のこと、学校行事、部活動に委員会…。
みんな私を頼りにしてくれている。
だからこそ
私はあれもこれも知ろうとする。
でも
私には知らないことがあった。
誰もそんなことは聞いてこないから
もしかしたら気づいているのは自分だけなのかもしれない。
月曜日、
私はなるべく早く登校してみることにした。
もしかしたら、
色々部品とかを直してくれるあのおじさんかもしれない。
なんとくだけど
誰が学校をよりよくしてくれているのか
想像しながら月曜日を待っていた。