月曜日の魔法使い

二年生。



テレビでの仕事が増えた。

世間に注目されているのも
なんとなく感じる。




ナイフのような
刺さる感覚がするのだ。


たまに血生臭いにおいがするときもある。







どろどろとした
マグマのような重い思いがたまっているように
感じる。


なにをすれば
この赤黒い沼から出れるのか。


僕はぬけだせずにいた。





でも
それも手帳通りだ。







あぁ、
五年は長い。



思いついたときは
一瞬…といっても3日くらいだが
それくらいの早さで書きあげたのに。



五年は長い。







僕はもうすぐ
やっと15歳になる。






学校の成績も首位だ。

テレビ活動も上手くいってる。

交友関係も家族関係も
いたって普通だ。



何も異常はない。

むしろ
幸せ者の生活そのものだ。







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