ばか、嫌い。でもやっぱ好き。
『あ、葵!?どうしたの?これって!』
海叶「あぶねぇー!」
海叶が突き飛ばしてくれたおかげに当たらずに済んだ。すぐに体制を整えて向かって走ってくる。
『葵……ごめんね。』
海叶「陽花!!!」
葵が突き出した拳に乗った。
葵「何!?」
ひらりと地面へと降りた。
『葵大丈夫だよ。』
葵の頭を私の頭にコツんとぶつけた。
まじかで葵の目を見る。
『葵……戻っておいで。』
目の中へと訴えた。
葵「ご、ごめんなさい。」
ポロポロと綺麗な涙を流しながら言った。
『大丈夫よ。』
頭を優しくなでた。
達也「葵!!!」
達也が抱きしめた。優しく。
葵「ごめんなさいぃ〜。」
達也「平気だから。」
泣きじゃくる葵。久々に見た。可愛い。
優樹「葵。」
葵「あ……。」
気まずそうに目を泳がせた。
優樹「あっ!」
走って出ていってしまった。