ばか、嫌い。でもやっぱ好き。
【陽花side】


目の前が真っ赤に染まる。


『どうし……て。』

執事2(澪旺)「早く。お逃げください。」

『でも!』

執事2(澪旺)「早く!……逃げろよ。バカ陽花。」

『い、嫌だ。』

執事2(澪旺)「いいから!」

『も、もぅ。誰も失いたくないよ。』

執事2(澪旺)「俺の事はいいから!早く!」

『でも!』

お父様「クククッ。もういいか?殺っても。」

『お、お父様……。どうして。』

お父様「お前など買わなければ良かった。」

『え?』

お父様「だが!これで終わる。お前はあん時に殺しとけば良かったんだ。失敗したな。」

『なぜそれを。』

お父様「さぁ!死ねぇ!」

『お前が主犯だったのか(ボソッ)』


拳銃を私の額に当てた。


やっと認めた。

はぁ。これを言わせるのにどれだけかかったことか。でも真実は知れた。お父様があの時の主犯。

にしてもボディーガードの数多いいな。澪旺は負傷中。

この状況はきついな。

でも。私がどうにかしないと。この状況を切り抜けないと。


お父様「さぁ!お前の真っ赤に濡れた花を見せろ!」

『ほんと……お父様らしいわね。』


もう。手遅れかぁ。このまま死ぬ運命を受け入れたくない。

でももう無理だ。

色々あったな。疲れた。早くこの檻から開放して。

死という鍵で檻からだして。


葵「勝手に諦めるんじゃねぇーよ!」

『あ、おい?どうして。』


葵がお父様を蹴り倒した。

それと同時にボディーガード達が動き出す。


『葵。その服。』

葵「特攻服。父さんの。」

海叶「なんでいつも1人でやっちゃうかな?」

蒼汰「僕達も仲間にいれてよ。」

達也「もう。独りで戦うな。」

大騎「皆でチーム(仲間)だろ!」

『ど、どうして……皆。』

お父様「な!?紅棘の生き残りがまだいただと!?」


ほんとだ。皆、本気。茨のアザも腕に現れてる。目の色も……黄色。


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