ばか、嫌い。でもやっぱ好き。
葵「ってかさ。あんた。何か勘違いしてない?」

お父様「あ゛?」

葵「確かに私達は紅棘。だけど陽花は違うよ?」

お父様「な、なんだと?」

葵「そもそも陽花が紅棘の人だったら捕まる前に殴ってでも逃げてる。でも陽花は逃げられなかった。何故だかわかる?」

お父様「紅棘ではなくただの子供。」

葵「そう。ただの私の……紅棘の幼なじみ。」

お父様「ば、馬鹿な!」

葵「バカなのはてめぇだろ?陽花に何したかはしんねぇーけど酷い事したのは分かる!」

お父様「紅棘……ぶっ殺す!!」


お父様の標的が私から葵達に変わる。


『や、やめて!』

お父様「お前を買ったのは本当に無駄だっな。」


心に刺さるなぁー。その言葉。大ッ嫌いなお父様の言葉だとしても……ツライ。モウ、ヤダ。

ダレカ……タスケテヨ。


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