ばか、嫌い。でもやっぱ好き。
一生懸命走り抜けてやっとついた!


『はっ、はっ、はっ。』


息が……切れて。でも皆を……助けなきゃ……早く。


ガラッ


中に入ると


バキッ ドゴッ


皆が戦っている姿。ボディーガードの数が多いせいか輝龍が押されている。

何とかしないと。

そこにコロコロと転がってくるパイプ。


『……はぁ。しょーがないか。』


拾いすぐ様壁に打った。


パラパラ……


コンクリートの落ちる音がした。

シーンと沈まつた倉庫内。ボディーガード達が私を見ている。


「お前、まだ死んでなかったのかよ。」


まだですみませんでしたね!


「お前が来たところで何も変わらんわ。」

『……何も出来なくても足止めくらいは出来る!』

「あらあら、嬢ちゃん。そういう危ない事は出来ないでしょ。」

『なめないで!……空手と柔道くらいならぁ?出来る……と思うし?』

「お前1人くらいで何もかわらん。」

『黒帯ですけどぉおお?』

「はぁ?このクソガキが!?」

『お父様に無理矢理やらされましたけど?』

「チッ。アイツ……余計な事を。」

『って事で?』

「あ゛?」

『なめんじゃねぇーぞ?(黒笑)』


あは。思ったより低い声出ちゃった。

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