ばか、嫌い。でもやっぱ好き。
『で?なんでこんな事になってるわけ(╬◣Д◢)』


何故かファミレスにいる俺達。


海叶「しょうがないじゃん。お礼したいっていうからついてきたらこうなった。」


んだよ。それ。ってかこの女ずっと1人で喋ってるし。

ってか蒼汰と大騎。いつかはこの女と仲良くなったんだ?すげー話してるんだけど。


蒼汰「そんなにしかめっ面しないの!桜ちゃん面白よ?」


はぁ。正直どうでもいい。


海叶「あの……」

桜「今日はありがとうございました!」

海叶「ただハンカチ拾っただけだけど。」


ハンカチごときで何騒いでるんだ?この女。


海叶「もう夜遅いから帰ろっか。」

桜「送って下さるんですか!?ありがとうございます!」


そんなの一言もいってねぇーよ。


帰り道。


桜「今、誰か見てませんでしたか?」

海叶「え?大騎見てきて。」

大騎「あいあいさー。」


・・・(°Д°)・・・


大騎「逃げられたけど誰かいたっぽい。この匂いは族のどっかの奴たらだ。」

桜「まさか一緒に居る所見られちゃったんですか?」

大騎「?……あぁ。」

桜「狙われちゃったらどうしよう。」

海叶「それは不味いね。」

桜「私を姫にして下さい!」

海叶「え?」

桜「一緒にいた責任とって守ってください!」

『何馬鹿な事言ってんだ?』

桜「これで怪我したらあなた達のせいですよ?」

『勝手にしやがれ。』

桜「訴えますよ?」

『は?』

桜「これでも私、お嬢様なのでいでもあなた達を潰せますよ?」

『それなら俺達が守る必要ないだろ。』

桜「守ってくれないと潰します。」

『あ゛?』

海叶「しょ、しょうがないよ。俺達のせいでもあるし。」

桜「ホントですか?やったぁ♡」


海叶。お前はいつも優しすぎるんだよ。

女の下心丸見えだっつーの。


──
────


達也「で、この状況な訳。」

『なんつー強引な女。』

達也「まじうんざり。蒼汰と大騎は気に入ってるみたいだけど。」

『で?どうするの?本当に姫にするの?』

達也「しかたねぇーだろ。」

『そっか。明日陽花にも説明してあげないと。』

達也「色々ごめんな?」

『へーきへーき。それよりあっちを助けてあげて。』


海叶と龍にしがみついてる桜。龍なんて顔が真っ青だ。

龍の女嫌いはまだ治ってなかったか。ってか苦手そうなタイプだしな。





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