ばか、嫌い。でもやっぱ好き。
桜「こんにちは!葵ちゃん!」

『あ、あぁ。葵でいい。』

桜「桜でいいですよぉ。」

『何の用?』

桜「1度話してみたかったんですぅ!」

『は、はぁ。』

桜「葵はなんで輝龍の姫になったんですか?」

『え、えっと。無理矢理?』

桜「え!?姫になるのが嫌だったんですかぁ?」

『ま、まぁ。』

桜「で、今日はどうしてここに?」

『遊びに来たのと……。』


紅棘の事を話になんて言えないよな。


桜「と……?」

『ううん。何でもない。』

桜「そう、ですか。」

『桜はなんで姫になったの?』

桜「成り行きですよぉー。」


成り行きねぇ?なにを言ってんだか。


桜「桜花に遊びに来るだなんて仲がいいんですねぇ。」

『まぁ、幼なじみだし。』

桜「まぁ!そうだったのぉ。いいなぁ。」


これじゃあ紅棘の話出来ねぇ。


達也「おい。桜。」

桜「んー?」

達也「海叶とコンビニ行ってこい。」

桜「?いいですけどぉ。海叶。龍。行きましょ。」

達也「龍だけは置いてけ。」

桜「どうしてぇ?」

海叶「お、俺。2人っきりで行きたいな(キュルリン)」

桜「(ずっきゅーん♡)しょうがないわねぇ!」


海叶ってこんなキャラだっけ?皆が苦笑い。


『よし。これで話せる。じゃあ話そうか。紅棘の話を。』
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