ばか、嫌い。でもやっぱ好き。
数日後のHR。

5分前に教室に入るとやはり男共は陽花の周りに集まっている。このままだと私の席に辿りつけない。



優樹「お前ら邪魔。」



その声に反応して散ってゆく男共。



『え、あんた何者?』

優樹「え、それ今更聞く?」



そしてHRが始まった。なんの出し物にするか皆が提案していた。

そこで出たのが


・メイド喫茶
・お化け屋敷
・〜喫茶


と言う定番の奴しか出てこない。つまんない。ってかメイドとか陽花にやってもらいたいだけだろ?



拓人「つまんないねー。」

優樹「なんかいい案ねぇーのかよ。」

『軽音喫茶……。』

優樹「天才。」

『へ!?い、今の1人言!』

拓人「軽音喫茶がいいと思いマース!」



なんか勝手に提案されてる……確かにこのクラスは軽音部多いけどさ。

〜喫茶に入れただけだよ。



龍「時間決めてその時に誰かが歌ったりすれば
よくね?」



と、言う事に決まった。



拓人「葵の歌楽しみだ。」

『は?歌わないよ?』

優樹「全員歌うに決まってんだろ。」

『優樹も?』

優樹「俺は……」

輝「逃げる気まんまんですね。」




そしてHRは終わった。

準備は特になく机をせっとして飲み物や菓子を出すだけ。楽器は部のを使う。

簡単に出来る。そしてこの地域では輝龍が歌うという噂が一気に広まった。

大変になりそうだね。

陽花は……相変わらずか。


< 15 / 245 >

この作品をシェア

pagetop