ばか、嫌い。でもやっぱ好き。
【陽花side】


皆、元気だなぁ~。

私が心配するほどでも無かったね。


桜ちゃんが座ってた席。あれ私の席だった。でもこれが皆の普通になってる。

じゃあ、もう。私がいなくても平気だよね?

ちゃんと皆の顔を焼き付けておかないと。



アイスを買って倉庫に戻る。



『ただいまー!』

葵「陽花ぁー!ありがと。」

龍「行かせて悪いな。」

『いいよいいよー!』



私が出来る最後の事だから。



やっぱり、変わらない笑顔。キラキラ光ってるよ。

もう。いいかな。



『あ!私。用事あるの!ごめん。帰るね。』

葵「え?もう?」

『葵~!ごめんね!』

葵「もおー!しょーがないなー。また明日ね!」

『ぅん。…バイバイ!』




私は振り返らずに歩いた。


白いスカートがひらりと揺れた。



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