ばか、嫌い。でもやっぱ好き。
拓人「そんな馬鹿な。」

陽花(パチッ)

『陽花?大丈夫。』

陽花「あれ。私……」

『倒れちゃって。』

陽花「ウザい。」

『えぇ!?』

陽花「なんなのアイツら!離せっつてるのには
なしゃーしねぇー。毎度毎度群がりやが
って道の邪魔だっつーの!それも毎回見
ない顔ぶれが揃ってる。何?そんなにこ
こは男共が沢山いるのか?あぁ?転校初
日から勝手に呼び捨てで呼びやがって常
識っつーものはねぇーんか?女共は睨
んでくるしよぉアタイのせいじゃねぇー
だろ。どっからか勝手に湧いてくるから
しかたねぇーだろ。むしろ全てあげたい
くれぇーだわ。つーか女共も女共で睨む
くらいなら女子力でも磨いてやがれって
やつよ。男共を連れてあるきてぇーなら
出来るもんならやって見ろってんだ。こ
っちは好きでやってんじゃねーんだよ」

『よ、陽花。心の声って言うか、心の闇が声に出てるよ。』

陽花「ぷはぁー!!!すっきりした!」

『怖すぎる。』

陽花「いやー、聞いてくれてありがとー。」

『いや……だけど溜め込みすぎないようにね』



もぅ。輝龍の顔が引きつってるよ。これを見たらまぁそうなるわな。



陽花「って、あ!龍くんだぁー。」


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