ばか、嫌い。でもやっぱ好き。
「よーうーかーちゃーん。」
陽花「え、龍くん達の溜まり場だから誰も来な
いんじゃないの!?」
『いつもは来ねぇーよ。』
「よーうーかー。」
陽花「え、それも1人じゃない。」
バンッ
ドアを無理矢理開けられた。するとぞろぞろ入ってくる男共。
陽花「ちょ、流石にこれは……」
「俺の陽花。」
「俺のだ。」
「誰にも渡さねぇー。」
陽花「これは流石にちょっと可笑しいよ。」
はぁはぁと息を切らした男共がジリジリと近づいてくる。
陽花「あ゛ー!もう!」
カツンッ
手すりの上に立った。
『ちょっと何するき!?』
陽花「アディユー。」
そう言ってそのまま後ろへ倒れる。
『陽花!?』
そのままシュタッと猫のように着地した。
「下だー!校庭に行ったぞー!!!」
そう言って男共はドタバタと校庭へと向かっていった。
陽花「葵ー!」
両手を広げてこっちを見る。は?何!?
取り敢えず私も手を広げた。
そしたらぴょんと跳ねて戻って私の広げた腕の中に入った。
『わわっ!?』
陽花「ただいまー!」
『陽花!?大丈夫なの!?怪我してない?』
陽花「怪我?なんで。」
『だってここから……』
陽花「え、それって普通じゃないの?」
『普通じゃねぇーよ。』
陽花「龍達は出来るよね?」
龍「んなの出来ねぇーよ。」
陽花「葵は……」
『やった事ねぇーよ!』
陽花「嘘。出来るの普通かと思ってた。」
『お前の感覚狂ってるよ。』
陽花「え……」
ふと、立ち上がって歩き出したと思ったら端に置いてあったパイプイスをドアノブにつっかけた。
陽花「よし。これで入ってこられない。」
まって、マイペース過ぎる!!