ばか、嫌い。でもやっぱ好き。
ある日。1本の電話がかかってくる。


プルルルルル



『私の。非通知?』

優樹「それ大丈夫かよ。」

『わかんない。取り敢えず出てみる。』


『もしもし?』

《葵?》

『その声……まさか。』

《ご、ごめんね。もぅ頼らないってきめ……たんだけど……葵……た、すけて。》


ブツッ


『ちょと!?聞いてる!?』



切れた。声も途切れ途切れで大丈夫かな?やばい。助けに行かなくちゃ。行かなきゃ。

腕を掴まれた。



『なんだ?』

優樹「電話は誰からだ?どこへ行く気だ?」

『行かなきゃ。』

優樹「どこへだ。」

『……それはとにかくバイク貸して!』

優樹「落ち着け。何があった?」

『行かなきゃ。』

優樹「わかった。行ったあとで話はする。」



輝龍がついてきたがどうでもいい。助けなきゃ皆の所に行かなきゃ。

もぅ。失いたくはない!


ついた先の光景は酷かった。



『なに、これ。』



広がっていたのは血の海だった。





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