ばか、嫌い。でもやっぱ好き。
ふわりと揺れるフリル。うえに白いカーディガンを来て長い髪は下ろしている。

手にはバラの花束。



『どうして……』



コツ……コツ……。

何も言わず中に入ってきた。目は合わなかったただまっすぐに皆のベットへ向かった。

カビンにバラを生ける。

ふいに1本取り出し、花びらにキスを落としベットの上に置いた。



陽花「ごめんね。」



ドアへと振り返り歩き出した。



パシッ



?1「どこへ行くんだよ。」

陽花「ぅ……」

?1「もうどこにも行くなよ。」



手を振りほどこうとしているが陽花だって女だ男の力には勝てない。



?1「逃げてばかりでいいのかよ。」

陽花「…………さぃ。」

?1「あ?」

陽花「うるっさい!!!関係ないでしょ!」

?1「関係ある。」

陽花「ない!」

?1「俺、陽花のこと好きだよ?」

陽花「な……」

?1「ねぇ。どこに行くの?」

陽花「言わない。」

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