ばか、嫌い。でもやっぱ好き。


『どこにも行かないよね?もぅ、居なくなったりしないよね?』

陽花「葵……」

『ねぇ?前もそれ着てたよね?陽花が消息不明になった時。』

陽花「……」

?1「離さないよ。やっと会えたんだから。」

『顔あげて?さっきの事も聞かせて欲しいな』



パッ

油断していた隙に手を振りほどいた。何も言わずにドアへと向かう。



?1「やっぱり行っちゃうの?」

陽花「……」

?1「待ってる。」


ドアの前で足が止まる。

バッと振り返ったと思ったら左を掴みあげ……



?1「え……?」



そのまま去っていく。



『何が……あったの?』



死角で見えなかった。



?1「唇……かまれた。」



驚いた表情でフリーズしていた。


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