ばか、嫌い。でもやっぱ好き。
『じゃあアイツら(木下組)が来たのはお前を取り戻すためなのか?』

陽花「えぇ、私を早く婚約させたいのよ。お父
様は。だから取り戻すためには手段を選
ばない。」

『手段を選ばないって……』

陽花「殺してでもよ。」

『こ、殺す!?』

陽花「会社を大きくしたいの。そのために大き
な会社の息子と婚約させる。私はそのた
めのただの駒に過ぎない。」

『な……。』

陽花「むしろそれを達成したら殺されちゃうか
な。」

『そんな事言うなよ。』

陽花「龍ならわかるよね。私達には無くて皆に
はあるもの。私達は親に…」

「『愛されていない。』」

陽花「ふっ、ハモっちゃった。ふふふ。」


笑った。コイツ。こんな顔で笑ったっけ?今までの作ったような笑顔だったのに……


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