ばか、嫌い。でもやっぱ好き。
陽花「龍?どうしたの?顔真っ赤だよ?」
『うわっ、ちょ、顔見んな!』
陽花「熱でもあるの?大丈夫?」
コイツ……さんざん葵に鈍感と言っておいて自分もだろうが。
陽花「にしても皆授業出なくていいの?そろそ
ろ出た方が……」
『そう言えばテストが明後日からあるらしい』
陽花「皆大丈夫なのかな?」
『だめだろ。』
ストンと座り壁に寄りかかった。
陽花「あぁーあ。……戻りたくない(ボソッ
龍。あの後平気だった?」
『あれから家帰ってないし。』
陽花「えぇ!?そっか……私のせいだね。ごめ
んね。」
『は?何言ってるんだ?』
陽花「だって……」
『俺が勝手にやった事だ。勘違いすんな。』
陽花「そうだ、ね。」
俺もコイツの隣に座った。