その結婚、ちょっと待った!





大和は背も高いし、顔だってイケメンだと思う。


得意先の綺麗な看護師さんにも告白されたとか他にも事務員さんとかに連絡先を聞かれたりとかされてるみたいだし私みたいに意地っぱりな性格で、すぐ剥きになって大和が冗談いっても言い返したり、可愛げのない女だと思う。


私の何がいいんだろ?


車を運転する大和を見ながらそんな事を考えていた。


「さっきから何をジロジロ見てんだよ?
そんなに俺の事を見惚れるくらい好きなのか?」


「そ、そんなんじゃないし!」


た、確かにイケメンたし、運転する姿はかっこいいし、見惚れてたと言われたら少しはそうかもしれない。


「はっ?何だよ、好きじゃないのかよ俺の事…」


急にトーンの低い声で大和が言った。


「そうじゃなくてただ…」


「ただ?」


「大和はモテるし、私よりも綺麗で性格だって女の子らしい人も沢山いるのに何で私を好きになったんだろって思って。」


「俺にもわかんねぇ!好きになっちまったのが桃華だし、どんな他の女よりも俺はお前に惹かれたんだ。
それに他の女に言い寄られても猫被ってるとしか思えないし、桃華はいつだって俺にたいして素直に感情をぶつけてくるしそんな桃華の方が可愛かったりするしな。」


か、可愛いとか言われたら嬉しくてちょっぴり顔が赤くなった。


「そうって照れてる桃華も可愛いぞ?」


そう言った大和は私の頭を撫でた。


それも何だか居心地が良くて、幸せだとも感じた。


まぁ少し強引な所もあるけどね。





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