その結婚、ちょっと待った!




✱✱✱


「んっ…」


私はスマホのアラームで目が覚めた。


あれから大和は直ぐには解放してくれずに寝る時間も遅くなってしまった。


私がベッドから起きあがると寝ている筈の大和の姿がベッドにはなく、リビングに行くと大和が起きていてコーヒーを飲みながら新聞を見ていた。


「おはよ!まだ六時なのに起きるの早かったね?てかこの前も大和は起きるの早かったけど。」


「仕事がある日はいくら遅くに寝ても朝の五時半には起きるようにしてんだよ。」


「大和ってその辺はしっかりしてるんだね?
私のイメージじゃギリギリまで寝てそうなんだけどな?」


「そりゃ休みの日はゆっくりしてるけど、仕事は別だしな!」


大和ってしっかりしてるんだ…。


そう思うと私も頑張らなきゃって思った。


私はキッチンに立って弁当の準備をしながら朝食の用意をした。


弁当を詰め終えて、テーブルに朝食を持っていった。


「さっ、食べよ!」


「おっ、旨そう!朝から朝食が食べられるなんて幸せだな。
いつもは面倒くせぇからコンビニでパンか食べないかのどっちかだったしな。
ありがとう。」


「大和がありがとうって言うとか雪でも降るんじゃない?」


「はっ?雪なんて季節じゃねぇし俺だってありがとうくらい言うし!」


「ふふふっ、何照れてんの?さっ、食べよ!」


そう言って二人で朝食を食べた。


昨日は突然に私のマンションに来たかと思えば同居する事になったけど、悪くないかも。






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