その結婚、ちょっと待った!




私達は支度をして、今日は大和の車で会社に向った。


会社に着いて車を降りると大和が私に鍵を渡した。


「これ俺ん家の鍵!今日は一緒に帰るけど、毎日は無理だと思うから渡しとく!」


「ありがと!」


私は鍵を受け取り鞄にしまった。


会社の中に入るとファックスは大量に来ていて、コレを見ると忙しい一日がまた始まったって感じる。


私は自分の机に座って来ていたファックスを確認し、営業の人宛に来ている分は各営業の机にファックスを置く。


中には私がそのまま商品を発注するものもある。


私がファックスを確認していると真尋が事務所に入ってきた。


机に座るなり溜息を着いて元気の無い声で「おはよ…」と言った。


「おはよ…てか真尋?何か…あった?」


「大樹と昨日に喧嘩したの!
もう大樹とはダメになるかもしれない…。」


泣きそうな声で真尋は言った。


「と、兎に角、お昼休憩になったら話をちゃんと聞くからそれまでは頑張ろ?
接客や電話は私が主にするから!」


「うん…」


仲の良い二人が喧嘩なんて珍しいな?


何があったんだろうか…。




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