その結婚、ちょっと待った!
仕事中に何度も溜息をつく真尋を見ると、重症だと思った。
仕事もあんまり進んでないし、今日はお客さんがまだ来ていないのが救いだった。
それでも電話は掛ってくるし、私が電話対応中にまた電話がなり、掛かって来たのは大樹からだった。
私は出られないし横目で真尋を見ると、受話器を取るのを躊躇っていたけど仕事だから真尋は電話に出た。
最初は小さな声で話をしていたが、急に電話で話す声が明るくなり、今朝の真尋とは人が変わったように明るくなった。
私は電話を終えて真尋を見ると頰が少し赤かった。
きっと仲直りしたんだろ…。
だけど真尋が元気になって良かった。
それからも電話が鳴ったりしてバタバタしていたが、お昼休憩になり真尋と一緒に二階の休憩室に向った。
テーブルに座り、私は真尋に聞いた。
「さっき大樹から電話があってそれから真尋は明るくなったし仲直りしたんでしょ?」
「うんっ!」
「喧嘩の原因って何?」
私は真尋に聞いた。