その結婚、ちょっと待った!
「あっ、そう言えば真尋が元気なかったから朝に言ってなかったけど、大和と同居することになって昨日から大和の家に住んでるから!」
「えっ?早くない?大和って本当に桃華の事が好きなんだね!愛されてるね〜!
じゃあ引っ越ししちゃうの?」
「引っ越しはしてない、取りあえずは必要な物を持っていってるだけだよ。
マンションの契約も一年は残ってるし、それに妹とお母さんがたまに遊びにくるから引っ越しはしないよ。
付き合いだしたばっかりで結婚とかまだ考えてもないし、同居って形なんだけどね。」
「でも大和の事だし結婚とか考えてるよ!大和は絶対に桃華を離さないだろうしね!」
尊とは喧嘩もなく会えない日も多かったけどそれなりに幸せを感じていた。
プロポーズされるかと思ったら海外転勤に別れ話。
実は結婚しましたっていう落ち。
好きで幸せを感じても終わる恋だってある。
だけど…
「今は同居も始めたばかりだし大和が私を好きだって気持ちは凄く伝わるし強引だけど幸せだなって思うかな?」
「でも桃華が幸せなら良かったよ!
さぁ休憩も終るし戻りますか?」
「だね!」
そう、まだ私達は始まったばかりだ。
尊の事があったから少しトラウマもあるけど今は大和との同居生活を過して大和の知らない部分をもっと知りたい。