その結婚、ちょっと待った!
「そう言えば桃ちゃんは大和と付き合ってるんでしょ?」
「えっ、はいっ!」
「大和って強引な所もあるけど優しい所もあるし宜しくね?」
「ふふふっ、奥さんって大和の本当のお母さんみたいですね?」
「大和も桃ちゃんも息子と娘みたいなものだし、家の息子と同級生だから可愛いのよ!」
「確かに強引な所もありますけど、同居することになって大和の意外な一面を発見して、色々と先の事まで考えてるのを知って凄いなって、大和には言ってはないですけど密かに尊敬しちゃいました。」
「ええっ大和が?例えばどんな事?」
私は新聞を毎日、朝早くに起きて読んでいる事や、一時間は経済の本を読んだり、難しそうな本も沢山、家にある事を言った。
「あの大和がねぇ…いい事を聞いたわ。
さっ、私は向こうの事務所に戻るから桃ちゃんも無理しないように今日は土曜日だからちょこちょこ休憩していいからね?
私は今日はお昼で帰るから午後からは電話、お願いね?」
「はい!ありがとうございます!
頑張ります!」
そう笑顔で言うと奥さんは私の居る事務所を後にした。
それから一時間程、仕事をしていて気づけばお昼になっていた。
そう言えば今日は弁当を作らずに、大和が何か買ってきてくれると言ってたけど何を買ってきてくれるんだろ?
そんな事を思いながらも大和が事務所に戻ってくるまで仕事をしていた。