その結婚、ちょっと待った!
✱✱✱
「ねぇ何処に行くの?」
今日は土曜日。
私と大和はプチ旅行に向かってます!
「着くまで教えない!」
大和は何処に行くのか全く教えてくれなくて、今は車に乗ってるんだけど私は楽しみで仕方なかった。
高速を途中で降り、昼食を食べるとまた車を走らせ、今度は山道を進んでいく車に不安になった。
こんな山奥に旅館なんてあるの?
だけど大和は迷う事なく進んで行く。
だけど着いた先は綺麗な旅館で、車を降りると空気もよくて気持ちよかった。
それに車も結構、停まってるし人も多いみたいだ。
中へ入り中居さんに案内されて部屋に入ると、久しぶりの畳の匂いに実家を思い出した。
部屋に入り窓から外を見ると川が流れていて釣をしている人が居た。
親子連れの人も居て何だか楽しそうだ。
「どう?気に入った?」
「うん!まさかこんな山奥に旅館があるなんて思わなかった。」
「得意先の人から教えて貰ったんだ。
電話したらたまたまキャンセルした人がいたから予約できたしラッキーだったよ!
それより今から川で釣をしようぜ!」
「私、釣はした事がないよ?」
楽しそうだけど素人の私が上手く出来るなんて思わない。
「誰でも出来るから大丈夫だ!
道具は旅館で借りられるから今から行くぞ!」
そう言って私と大和は旅館で竿やバケツやアミなど借りて、川に向った。