その結婚、ちょっと待った!
隣に真尋が居て、真尋の前で後悔しないと言ったし泣く事は出来ないし、私はビールを手に取り一気に飲んだ。
真尋は大和の所に行くと言って、何やら社長も交えて話をしていた。
暫くすると、隣に大樹がやってきた。
「よっ…隣いいか?」
「うん…」
大樹は私の隣に座った。
「俺さ、真尋と別れたこと後悔してる。
それに酷いことを真尋に言ってしまった。
結婚したくない訳じゃなかった。
男としては来年には役職が付くし、給料も今より高くなって結婚って目標があってさ。
真尋は分かってくれると思ってたし、分かって欲しかったんだ。
共働きだしお金は心配しなくても貯金だって出来るしと言ってて、真尋の言ってる事はわかるんだ。
だけど男のプライドとして譲れなかったんだどうしても。
離れてみて真尋大切さに気がついたけど意地張ってたらいきなり大和と結婚だなんてな。
桃華はいいのか?このまま二人が結婚しても?後悔してるなら気持を伝えたほうがいいぞ?」
「後悔はしてる…嫌いで別れたんじゃないから。まだ好きに決まってるじゃん!
だけど二人が納得して結婚決めたなら何も言えないよ…」
「でも俺…今はまだ言えないかもしれないけど真尋に自分の気持を伝えるよ!
結婚する、しないとかじゃなく後悔はしたくないからな。
桃華も大和に自分の気持ちを伝えろよ?
後悔だけはしないように…」
そう言って大樹は自分の席に戻った。
自分の気持を伝えるか…
結婚が決まってるのに今更言えないよ…。