その結婚、ちょっと待った!
お昼ご飯を食べる為に途中で海沿いの魚介類を食べれる所に寄った。
バスを降りても真尋は大和と一緒に居て、それを見るのが辛くて離れた場所に座った。
すると隣に奥さんが座って話し掛けてきた。
「桃華ちゃん…まさか桃ちゃんと大和が別れてるなんてしらなかったわ。
真尋ちゃんと大和が結婚するって聞いて驚いた。何かあったの?
真尋ちゃんは大樹くんと付き合って長かったよね?桃ちゃんと大樹くんの顔が元気なくて心配で…。」
「奥さん…実は日曜に意見のくいちがいで別れたんです。
大和が嫌いだからじゃありません。
好きだからってお互いが話し合って納得しなきゃ意味がないから…」
「桃ちゃん…まだ大和が好きなのね?」
「はい…だけど真尋と大和が決めたなら幸せになって欲しいです。」
「本当にこのままでいいの?
二人の結婚式でちゃんと祝福出来る?」
そう言われると自信はない。
「わかりません…」
「だけど桃ちゃん、人生は一度きりよ!
悔いのないようにしなきゃやっぱりあの時ってならないようにね?
泣きたいときは思いきり泣きなさい!」
奥さんの言葉に堪えていた涙が溢れた。
幸い皆は飲んでるし私達に気づいてなくて私はトイレに行った。
声を押し殺して泣いて、ハンカチを水で濡らして目に当てた。
涙が落ち着くと私は化粧を直して皆の所へ戻った。