その結婚、ちょっと待った!
「終わったらゆっくり話すから今は集中してろ!」
そう言われてしまった。
それに身内や友達まで本当にどうなってるの?
真尋達を見ると何やらニコニコしてるし、今日は真尋と大和の結婚式だった筈だよね?
確かに私は大和に"その結婚、ちょっと待った!"と言ったけど、皆は驚く事もなく喜んでいて、大樹がタキシード姿で走ってきて真尋にキスをして…
これは夢?どうなってるの?
そんな感じのまま式は進み、ケーキ入刀もあり最後は色打掛に衣装替えをして登場した。
大和の袴姿はとても似合っていて、本当に私達が結婚式を挙げているのが夢みたいだ。
私が読む筈の手紙は何故か代わりに真尋が読んで、涙が溢れた。
そして両親への手紙。
真尋と大樹は二人で手紙を読んだ。
私達の番になり、私はまさか自分の結婚式を挙げるだなんて思っていなくて考えてなかったから頭が真っ白だ。
そして私の両親と大和の両親が立っている所にライトがあたり、私は大和の両親を見て驚いた。
だって大和の両親は社長と奥さんだったからだ。
驚きを隠せないままでいると大和がマイクを持ち話しだした。