その結婚、ちょっと待った!
エピローグ
無事に披露宴が終わり私は着替えた。
二次会が夕方にあるからそれまでの間に大和に話を聞く事にした。
「大和!」
「おっ、着替えたか?」
「着替えたかじゃないわ!どうなってんの?」
「まぁ落ち着けって!それより桃華!ここにサインして印鑑を押してくれ!」
「はっ?」
渡されたのは婚姻届だった。
「ちょっと待って!印鑑なんてあるわけないでしょ?」
「そっか!じゃあこれでいいから押してくれ!」
渡されたのは私の苗字の印鑑だった。
「こんな事もあろうかと桃華の両親に印鑑を借りてたんだ。」
「は、はぁ…」
私はサインして印鑑を押した。
「よし行くぞ!」
「行くって何処へ?」
「役所に決まってんだろ?今日は桃華の誕生日だし今日出したかったんだ!」
「大和…」
そう言って私達は役所にタクシーで向かった。
役所に着いて無事に婚姻届を提出した。
私達は夫婦になれたんだ。
すると大和が私の左手を取った。
ポケットから指輪を取り出して私の薬指にはめた。
「これは桃華が俺にはめてくれ!」
そして私も大和の左手の薬指に指輪をはめた。
「言ったろ、俺は桃華を離すつもりないって!だからこの先もずっと俺の側に居てくれないか?」
「はい!」
そう言って二人で笑った。
【完】