その結婚、ちょっと待った!
午前中は仕事が忙しいから、仕事に集中していた。
そしてお昼になり気持ちを切り替えて桃華に低い声でお昼に誘った。
「お昼に行こうか…」
「う、うん…」
多分、桃華は私に何かあった?って思っている。
私達は会社の近くの公園に行き、作ってきたお弁当を持って行った。
ベンチに座わり私は言った。
「私ね、大樹と別れたの!」
「えっ、真尋も!?」
「真尋もって桃華達も別れたの?旅行に行くって言ってたけど喧嘩したの?」
「喧嘩って言うか意見のくいちがい。」
「大和と桃華が別れるなんて信じられない。」
演技上手くできてるかな?
心苦しいけど我慢してね桃華!
「私ね、大樹にそろそろ結婚しない?って言ったの。二年も一緒にいるしそろそろ結婚もいいかなって…だけど大樹はもう少し待ってくれって言うの。給料がもう少し上がるまでと言ったから今は共働きだしお金の心配はないでしょ?って言ったけど言い張るからじゃあ別れるって言ったらそんな女だとは思わなかったなんて言われたからカチッときてそのまま別れちゃった。」
「何だか私達、似てるね?」
そう言って桃華は私に別れた事情を話した。
私は事情を知っているから今すぐにでも桃華を抱きしめてあげたい。
だけどこれは作戦だから我慢してね。