夢の勇者と3つの世界

『え....？』

サクラは明らかに驚いている。

｢どうだったんだ？まさかすごい数値でも出たのか？｣

俺は自信満々にそう訪ねた。

『タケル....あのね..先に結果を言うと測定不能なの。。測定不能っていうのは生まれつきまったくエパをもってない人ってことになる。普通の人は300前後の値がでるの。王族のものや才能がある者は2000前後かな。私くらい才能があると3000を越えるの。でもタケルは測定不能....。タケルは勇者じゃなかった....』

俺は期待していたぶんショックだった。

｢わかんないぞ！練習すれば隠された力がでるかもしれないし！｣

『測定不能だといくら練習してもエパが体にないから意味がないの....』

｢そ..そうなんだ....。｣

そう話していると部屋に国王が入ってきた。

《どうだったのだ？》

『測定不能だったわ..。タケルは勇者ではなかったのよ。』

《そうかそうか。でもまだ勇者じゃないと決まったわけではないぞ。》