夢の勇者と3つの世界
俺は森のなかで獣に囲まれていた。

獣の体つきはライオンのようで皮膚は紫色、額に大きな角が生えている。そんな化け物がよだれをたらしてこちらを睨んでいる。

だが意外にもあまり焦ってはいなかった。

(冷静になろう!うん!これは夢の中だ!昨日寝て、起きたら森のなか?そんなおもしろい話があるわけがないよなぁ。うん。あるわけが....。)

頭のなかでこんなことを考えていたからだ。

(まああれだな。うん。とりあえず寝よう。)

俺は目を閉じた。

「グルルルルルルル!」

獣の鳴き声が気になり寝ることができない。

そうしていると獣が近づいてくる気配を感じる。

一応ほっぺをつねってみた。

「 !!」

(え!?待って....痛いんだけど!夢って痛み感じるっけ!?いやいや感じるよね~!うんうん。感じる!感じる....?いや感じねーよ!なんだよこれ!どうなってんだよ!)


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