ブスが美人に勝ること

私は純平の携帯の電源が切れている事を期待した、しかし無情にも呼び出し音が腹正しいぐらい軽快に耳元で鳴っている。それなら用があって出ないで！と思った瞬間・・・
「はい、お！どうしたんだよ、こんな時間に」
もう！まったくこいつは何てタイミングが悪いんだろ！人の気も知らないで。
「実はね、急に午前中で授業が終わってさ。美和子が、ほら前に会ったでしょ？私の友達、彼女が純平を誘ってカラオケに行こうっていうから連絡したの」
友達と用事があるよね？カラオケなんて大して好きじゃなかったよね、あんた。と祈るような私の願いは・・・