ふたりの薗子
着信を待った。


その間に、遅れていた
バスが来たので僕は
乗車し、駅に向かった。

午後三時。まだ
下校時刻には早いが
そろそろ、小中学生はちらほらと、
家路につく頃だった。


..そうだよな。

今、向こうの世界の薗子が17歳なら、
汀子さんはあんな、小学生
くらいの筈なんだ。
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