ふたりの薗子
僕は、意外な程冷静に、
ゆっくりと歩いていた。
たぶん、それも.....
なんとなくの予感だったのだろう。


桜台高校に近づくにつれ、
薗子と同じ制服の子たちが
目につくようになった。
その中のひとりが
薗子であってくれたら?

僕はそう願った。
だが..."こちらの世界"では、
薗子は高校生じゃないんだ....。
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