ふたりの薗子
僕は息を呑む。けやきの下、と
言うのは....
今、僕が立っている場所。


なんと返事していいか、
分からない。
だが.....
真実を伝えるべきだ。


「薗子.....いや、
薗子さん。
僕は、木の下にいるよ。」


薗子の楽しげな声が、
疑念の彩を含む。

「冗談止してよ。真面目になってるんだから!。」

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