ふたりの薗子
"その子"が、本当に
ここへ来たとしても....
イマドキの子だったら、
こんなことはしないだろうし

お母さんみたいに、
洗濯物を片づけたり
部屋を掃除したり、
なんて事はしないだろう。

僕は、そう思いながら自分の
黒傘を持ち、雨の町へと。
学校へ行くため、バス停へ。
その子の傘を使うのは、
ちょっと恥ずかしかった。
バスは、込んでいたから
立ったまま、僕は片手で
スマートフォンで日記をつけた。
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