ふたりの薗子
その子@mail>悪い冗談止めてよ。
記憶喪失だなんて。
これだけだった。携帯メールらしく、
簡単な文章だった。僕は、返信が来た事に
まず驚いた。薗子は
実在するのだ、と思った。
すぐに、スマート・フォンの
キーボードを引き出して返信した。
僕@mail>返信ありがとう、でも、
冗談じゃない。君と過ごしてきた日々
の事がまるで、思い出せないんだ。
君がどこの誰なのかもわからない。
君と過ごしていた筈の時間、
他の事をしていたような気がするんだ。
記憶喪失だなんて。
これだけだった。携帯メールらしく、
簡単な文章だった。僕は、返信が来た事に
まず驚いた。薗子は
実在するのだ、と思った。
すぐに、スマート・フォンの
キーボードを引き出して返信した。
僕@mail>返信ありがとう、でも、
冗談じゃない。君と過ごしてきた日々
の事がまるで、思い出せないんだ。
君がどこの誰なのかもわからない。
君と過ごしていた筈の時間、
他の事をしていたような気がするんだ。