ふたりの薗子
文字通り閉ざされた門は、
部外者の僕を拒絶しており
[御用の方は職員まで]と、
白書されていたサインを見、
僕は落胆した。

....そんなこと言ってもなあ.....
せっかく、ここまで来たのに。

とりあえず、職員さんに聞いてみようと、
インター・フォンを押した。


.......はい。


インター・フォンは、
冷涼な声の若い女の声。
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