ふたりの薗子
「あの.....姉に、
逢っていって下さい。」

汀子は、淋しそうに
そう言い、踵を返すと
国立病院の方へ戻った。


僕は、ただ、
黙って付いていくだけだった。

桜台高校の制服、
夏服のセーラー服は

涼しげな半袖、後ろからみると
カラーの端に☆のアクセントがある。
< 92 / 134 >

この作品をシェア

pagetop