ふたりの薗子
この子と僕は、1年前、
16歳の春から恋をしていた、
と言うのだろうか....。


全く記憶が無い。それに、
メールを寄越したのは
一体誰なんだ?

眠っている薗子が、メールを
出せる訳が無い。


逢えた、と言う喜び、
それと.....
言葉を交わす事も
出来ない、と言う空しさ。

僕は、何故か涙ぐんだ。
そんなに涙脆い男じゃない筈なのに。
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