それは、小さな街の小さな恋。
カフェオレと知らない彼。


あれから何日経っただろう。

本当は、数えてるんだけど。


あれから、4日経った。短いくせに、妙に長い4日。


あの日以来、俊ちゃんとは話していない。
話したいことはたくさんあるけど、そんなこと聞けなくて。

第一、どんな顔をして話せばいいか分からない。


だから、あれからは初子ばあちゃんと少し話すと洗濯物を回収してすぐに病院を後にする。それの繰り返し。


診療所の昼休み時間に余裕で間に合ってしまうもんだから、逆に加代さんが『遠慮しなくていいのよ』って言ってしまうくらい。


初子ばあちゃんには悪いけど、なんだかここは居心地が悪くて。

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