それは、小さな街の小さな恋。


私にとって、結婚とは恋愛であり、恋愛とはきらきらと輝いているものである。


あいも変わらず、恋愛とは、目が合うだけでドキドキとか、言葉を交わすだけでキュンっとなって、隣に居るだけで幸せを感じる。


私の中ではそう言うものだ。


俊ちゃんと目が合ったって今更何も感じない。

話すことだって当たり前だ。まあ、今は口きいてないんだけど。


俊ちゃんの隣に居ると、幸せ、というよりも安心するというか。


じゃあもし、俊ちゃんの隣に居るのが私じゃなかったら?


それは、この前の綺麗な看護師さん3人のうちの誰かとか。

今まで俊ちゃんが付き合ってきた女の人の誰かとか。


俊ちゃんと綺麗な女の人が、あの縁側で二人で幸せそうに微笑み合っていたら。


嫌、かもしれない。

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