<BL>  お前は俺のものだ。~古賀凛side~
京介さんの家まで、無言が続いた。

会話は無いものの、手だけはしっかり握っていてくれた。

人が見るているかも知れないのに、強く手を握っていてくれた。



   京介さんの家 (自室へ)


「そこ座れ」


そう言われて、鞄を近くに置いて、ソファーに座った。

その隣に京介さんが座った。



「まぁ、最近、上の空になってる理由が知りたいんだろ」


「そうですね」


「はぁ、カッコ悪いかも知れないけど、聞いてくれるか」


僕は、頷いた。



「最近……、エロい夢しか見れないんだ」





「凛とエッチしてる、夢だ」


エロい……事。


「まぁ、健全で思春期の男だから、
そう言うときもあると思ってる。

でも、最近、凛を見てるとムラムラする。
全然、勉強に集中出来ないんだ」


エッチな夢、僕を見てるとムラムラ……。


「凛、エロいことには疎いし、今時、
自分の部屋にエロ本のない奴なんて、希少生物だぞ」


「京介さんは、僕の事、エッチな目で見てたんですか?」


「恋人に欲情しない奴が何処にいる」


欲情って……。

何か、反応に困る。


「その……、京介さんは僕とエッチな事したいんですか?」


「凛が嫌じゃなければ、お前を傷つけたい訳じゃないからな」


どうしよう……。


「僕は、どうすればいいですか?」


「凛が思う様にやればいい」


京介さんとエッチな事……。

緊張する、けど、不思議と怖くない。

してみたい……かも。


「京介さん」


京介さんの腕を両手で掴み、下を向きながら、


「その……、してみたいです。
や、優しくしてください」


恥ずかしい、顔が熱い。


ソファーに押し倒された。


「本当に、良いのか?」


「はい」


腕を首にまわした。


「京介さんが、良いです」


「痛かったら、言えよ」


「はい」

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