片思い男子
部屋に戻ると、一樹と春菜が2人でにぎやかな歌を熱唱していた。
「一樹くん歌うまいな~」
「え、まじで?」
一樹の歌を上手いと思ったことがない俺にとって、望月の言葉は衝撃的だった。
「え~?
普通に上手だと思うよ?」
まぁ、確かに歌が上手な春菜と一緒に歌っても何の違和感もない。
ちょっと、一樹見直した。
「夕貴、歌わねー?」
「んー、隼人も歌った?」
「俺ら、男女ペアで歌うってヤツしてんの。ちょうど4対4だし。」
……………は?
「え、待って、俺は?」
「望月ちゃんだね。」
……………………まじか。