ラプラムル
ポーン、ナイト、ビショップ、ルーク、クイーン、キングの順に駒を並べた。
さて、もし本当にこの中になにか手がかりが入っているとして、どれだろうか。
大体、もともと俺の思い過ごしかもしれない。こんなめんどくさい事する父親がいるか。
そう思ってポーンから順に確かめていった。
ポーンは無い、次はナイトか……
すると、
一つの駒だけ底の鑑賞が違う…?
「……!?本当に……あった…」
黒のナイト乗駒の底が外れて小さく織り込まれた紙が出てきた。
本当にあったことへの驚きと、父のユニークさへの感心から、笑いがこみ上げる。
そして、紙を開くと、やはりあの本の切り抜かれたであろう一ページだった。