この桜を見て、君は何を想う
_____入院なんて、してたまるか
私は、この春2年生になったばかり。
3年生の先輩方は、夏まで部活にいるものの、
小学校からずっとバスケ少女だった私は、3年生を相手にしても実力には大きな違いがあった。
『エース』と呼ばれ続けている私。
ナルシストみたいになってしまうけど、
私はこの試合になんとしてでも出て、みんなを引っ張っていかなければならないのだ。
・
「ほら、奈々。いつまでごねてるの。行くわよ」
お母さんが席を立つ。
私もそれにつられて、席を立った。
「入院、今日からできるみたいだから。
先生に案内してもらって、早く部屋行きなさいよ」
お母さんはそうとだけ言うと、スタコラと診察室を出て行ってしまった。
「藤井さん、行こっか」
ヘラッと笑って私に問いかける先生。
私は、この先生が嫌いだ。
私は、この春2年生になったばかり。
3年生の先輩方は、夏まで部活にいるものの、
小学校からずっとバスケ少女だった私は、3年生を相手にしても実力には大きな違いがあった。
『エース』と呼ばれ続けている私。
ナルシストみたいになってしまうけど、
私はこの試合になんとしてでも出て、みんなを引っ張っていかなければならないのだ。
・
「ほら、奈々。いつまでごねてるの。行くわよ」
お母さんが席を立つ。
私もそれにつられて、席を立った。
「入院、今日からできるみたいだから。
先生に案内してもらって、早く部屋行きなさいよ」
お母さんはそうとだけ言うと、スタコラと診察室を出て行ってしまった。
「藤井さん、行こっか」
ヘラッと笑って私に問いかける先生。
私は、この先生が嫌いだ。