あの頃のように笑いあえたら
次の日も、朝からなんとなく憂鬱だった。

源はいつもと変わらず英介たちと楽しそうに話しをしている。

考えないようにすればするほど、頭の中に源とカンナの楽しそうな声がこだまする。

そんな昼休み、咲苗が中庭でのランチを誘ってきた。

もう外は暑いくらいだから、中庭には私たち以外に誰もいなかった。

木陰のベンチに3人で座る。

日向は暑いが、日陰はまだ涼しさが残っていてすごしやすい。

「今日は英介と食べないの?」

最近真子は、英介とランチをすることも多い。

「うん。なんか源とサッカーやるって、早弁したらしい」

「あはは、そか」

サッカー、好きなんだな……よくグラウンドでボールを蹴る姿を見かける。

その楽しそうな姿に私はいちいちキュンとしてたりするんだ。

私は今日も、ママが作ってくれたお弁当を食べる。
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