あの頃のように笑いあえたら
ーーうだるような暑さのお盆休み。
私は久しぶりに長野のお婆ちゃんの家にいた。
小さな頃は喘息の静養のために、ここですごすことも多かった。
周りには何もないが、自然が豊かで私は退屈することもなかったし、ここでは体調を崩すこともほとんどなかった。
去年、お婆ちゃんが亡くなってから空き家になっていた古い家を今回壊すことになったのだ。
ママにとっては、自分が生まれ育った場所。
思い出の品も多く、なかなか片付けははかどらなかった。
「愛㮈、宿題終わったの?」
ママのお姉さん、私のおばさんがイタイところを突いてきた。
「あはははは……まあ、ぼちぼち。こないだクラスの子たちと集まってやったよ」
「へぇ、仲良しなんだね。もしかして、男の子もいたりして?」
「ふふ、どうかなぁ〜?」
おばさんは、いいわね〜青春って〜とかいいながらママの所へ行ってしまった。
青春、かぁ。
私もいつか、今の時代を遠い目で思い出す時が来るのだろうか。
私は久しぶりに長野のお婆ちゃんの家にいた。
小さな頃は喘息の静養のために、ここですごすことも多かった。
周りには何もないが、自然が豊かで私は退屈することもなかったし、ここでは体調を崩すこともほとんどなかった。
去年、お婆ちゃんが亡くなってから空き家になっていた古い家を今回壊すことになったのだ。
ママにとっては、自分が生まれ育った場所。
思い出の品も多く、なかなか片付けははかどらなかった。
「愛㮈、宿題終わったの?」
ママのお姉さん、私のおばさんがイタイところを突いてきた。
「あはははは……まあ、ぼちぼち。こないだクラスの子たちと集まってやったよ」
「へぇ、仲良しなんだね。もしかして、男の子もいたりして?」
「ふふ、どうかなぁ〜?」
おばさんは、いいわね〜青春って〜とかいいながらママの所へ行ってしまった。
青春、かぁ。
私もいつか、今の時代を遠い目で思い出す時が来るのだろうか。